How to get 青物 by モンショ兄やん

房総より全国のショアアングラーに送る青物捕獲方法

釣れる潮と満月についての考察

こんばんは。

記事を書こう書こうと思っても仕事終わりが23:00過ぎ。土日は釣り。

つくづく釣りブロガーの方のマメさと忍耐力に脱帽する日々です。ほんと尊敬。

 

とはいえ自分の為、読んで下さる方の為、辛抱強く首皮で続けて行きたいと思う。

 

さて、今回は潮のお話。

忙しくても少しでも釣りに行きたい、あわよくば釣果を残したい。そんな方はごまんといるだろう。

仕事に家庭に忙殺されながらも空き時間には釣りに行きたい。

初心者の方で言えば行ける日に漠然と釣りに行き、釣れなかったらまた釣れなかったな、でまた次の休みに漠然と釣りをする。

それ自体趣味の楽しみ方として間違っていないし否定もしないが、どうせだったら釣れる日、釣れる時間帯に釣りをしたくない?

 

今回はそんな方々向けに狙い目とする釣行日の目安のヒントをお知らせすることにする。

 

あとはその日時に合わせてしっかり釣りに行ける努力をすることをお忘れなく!笑

なんとなく釣れそうな雰囲気の時。笑

 

*今回少し長いけどかなり重要なことを書いているので、釣れなくて悩んでいる人は読んで損はないよ。

 

 

【潮周りと月齢について】

まず基本情報として理解しておくべきポイントは2つ。

「潮周りは15日周期で変化を繰り返す」

「月は29日周期で変化を繰り返す」

ということである。

基本かつ最重要なポイントなので絶対に覚えておくこと。

2022年6月の潮汐(千葉某所)

 

-潮の周期について

大潮とか小潮とか長潮とか。

知っている人は無視してくれて構わないが、潮周りは15日を1サイクルとして変化していて次の通りである。

大潮 x4日→中潮 x4日→小潮 x3日→長潮 x1日→若潮 x1日→中潮 x2日→大潮に戻る。

これは地球から見た月と太陽の位置関係から求めることが可能(もちろんそんな事はしない。潮汐なびを見れば良い)

 

-月の周期について

新月、満月、下弦の月上弦の月

なんだか遠い学生時代に聞いたことのあるフレーズだが、月は地球の周りを29日に約1周のスパンで回っており、太陽との位置関係によりその見え方が変わる。そして太陽→月→地球の並びで一直線上になった時、地球から見て月は新月に、月→太陽→地球の並びで一直線上になった時、月は満月となる。

月齢は0~29歳まで。真ん中の14~15歳が満月(大潮)、反対の29~0歳が新月(大潮)

 

以上が基本情報。

【釣れる潮周りと月齢について】

結論からいうと「ベイト次第」である。笑
そんなこと言っちゃうと書くこと無くなっちゃうのでしっかりと掘り下げていきます。

 

-釣れる潮周りについて

一般的に潮が動くと釣れるとか、潮が動かないから釣れないとかまあ良く聞くし、間違ってはいない。
ただそれは単なる傾向であって実際にそんなことはない。

個人的に良く釣れるイメージがあるのは中潮小潮である。
反対に大潮ってあんまり釣れない。若潮も潮が動かないから釣れない。

なぜか。

大潮は干満の差が最も大きいため、潮の動き出しや潮止まり前の潮流の変化も最も大きいのだが、おそらく流れが速すぎて時合いが短い。
もしくはプランクトンを伴わない潮の場合、たとえ流れていたとしてもその潮がベイトやイーターを連れてこないために釣れない。
流れが速い=周りの良い潮となじまないため、良くない潮の場合は全く釣れない。

ただ、その逆もしかりで、栄養豊富な良い潮が流れる日の大潮は爆釣もするのかもしれない。
ただ、ソルトを初めて5年以上経つがそんな大潮に出くわしたことは一度もない。

反対に若潮は干満差が非常に少なく、そもそも潮流がほとんど起こらないため、よほど良い潮が入っていない限りは釣果はあまり期待できない。

 

一方で中潮小潮はなぜ釣れるのか。

良い潮の場合、程よい速さの潮流に乗ったプランクトンやベイトを追うイーターがしっかりと潮になじむと、潮流が大潮と比較するとゆったりとしているため、比較的長い時合いを楽しむことができる傾向がある。

 

う~ん、少し抽象的で感覚的な部分があるかもしれない。
分かりにくくてすいません。

-満月は釣れない?

一方で釣れる月と釣れない月。
こっちは単純明快で「満月」って本当に釣れない。
産卵シーズンの個体狙いやイカの場合は大潮満月時に動く魚も一部いるが、それを除くと満月の日は釣りを避けても良いくらい釣れない。

理由は諸説あるが、まず大潮と絡む日であることが一つ。
前述の潮流の話と同じである。

次に月明かりがイーターに及ぼす影響である。
がまかつの大川さん、DUELの西島さんと会話した際、満月が釣れない理由について質問してみたのだが、口をそろえて「夜にベイトを喰っているのではないか」ということ。

おそらくその影響で朝まずめの時間帯にはイーターはすでに満腹状態に陥っており、
捕食活動が盛んに行われないのだろう。

これを聞いて「逆にナイト青物」なんて新ジャンルが成立するのではないか、と少し思っているので機会があれば試してみようと思う。

また、これは漁師から聞いた話なのだが、沖でも満月の日は不漁が多く、満月の日は漁に出るのを控えている、というほどである。

より詳細なメカニズムはわかりかねるが、満月=釣れない を証明するのに十分なソースではないか。

 

【結論:中潮小潮の朝夕の潮流】

上記より狙うべきは中潮小潮
もっと言うと朝まずめ夕まずめに潮が動く日が絶対に釣りに行きたい潮周りである。
具体的にタイドグラフで確認してみることにする。

ちなみに6月の日の出は4:30頃、兄やんの釣りをする房総半島では、朝まずめの時合いは日の出20分ほど前の明るくなり始めからスタートすることが多い。

 

この日は日の出が4:26なのでその時のタイドグラフを見ると上げ8分、上げ止まりまでの潮が効くことからかなりチャンスなタイミングといえるだろう。

また、下げが効き始める6:15頃~7時頃までもマズメに入った魚の居残りを狙うには非常にアツい時間帯といえる。

 

6/3程ではないがこちらも4時台~6時頃までの上げ止まりの潮が効く時間帯はかなりのチャンスタイムとなりえるだろう。

 

この日は大潮ではあるが満月ではなく「新月」なので満月のもたらす悪影響はない。
さらに朝まずめと下げ潮が効き始めるタイミングがほぼ同時であることからかなりのチャンス潮であることは間違いない。

また、夕まずめも18:00~の1時間も下げ潮が効き始めるタイミングでかなりの可能性を秘めた時間帯となっている。

 

次の日も朝まずめと下げ潮の効き始めが重なったかなりのチャンス潮となっている。
暗くなってしまうが夕まずめも18:30~30分ほどはかなり可能性のある潮といえる。

 

さらに翌日。
4時台の朝まずめにやや少し遅れて潮が効き始める潮だが、5時頃はまだ朝まずめチャンスであることを考えると5:00~6:00頃はまあ可能性のある潮と言っていいだろう。

夕まずめに関しては今度は17:30~の1時間程度、上げ止まり前の潮が緩むタイミングが重なり期待していい潮だろう。

 

とは言え潮の動き出しと緩み始めのそれぞれの時間帯は日取りに関わらずいつでもチャンスはある為、そこを意識した釣行を少しでも増やすことができれば1パーセントでも2パーセントでも魚に近づくことはできる。

 

いつも書いていることだが、100パーセント釣れる日というのは断言はできない。
ただ、釣れる可能性を1パーセントでも増やしていく作業を実行し続けることができるアングラーがしっかりと安定した釣果をたたき出していることは間違いない

自らホームとする地域でしっかりと潮周りと時間を意識して釣行し、データをしっかり蓄積していくことが上達の第一歩だと思う。

 

以上。

 

追伸:いよいよ各地でショアジギ最盛期を迎え始めているが、くれぐれも無理な釣行は避け、しっかりとした装備でショアロケーションを楽しんでもらえることを望む。

 

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