How to get 青物 by モンショ兄やん

房総より全国のショアアングラーに送る青物捕獲方法

ショアジギングにおける装備について

こんばんは。
最近寝る前のブログ更新がだいぶルーティン化されてきた。
が、書き始めると結構な長文になることが多いから大体2日間計3~4時間で1記事書いているペースかな。割とこれくらいならイケる。笑

本日はショアジギングにおける基本的な安全装備と、磯に持ち込む最低限の荷物を紹介することにする。

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【釣りブームと安全意識の欠如について】

昨今のアウトドアブームに加えてコロナ禍でも密にならない遊びとして、2年ほど前から空前絶後の釣りブームが起きている。
特に日曜の釣り人口がハンパなくて、ハイシーズンなんかは3時台で釣り座、立ち位置が無いほどの場所取り問題なんかも起きている。

幸い兄やんが主戦場とするのは磯場なので、有名堤防やサーフほどの激戦区にはなりにくく、泳げば何時に入っても1級ポイントに入ることができやすいのでまだ助かっている。
とはいえ数年前と比べると磯の釣り人口も爆発的に増えているのが目に見えて実感できる。

釣り人口が増えるのはもはや生理現象的に歯止めが聞かないとして、
釣りや海の知識、安全装備が不十分のままに釣りをされる方が目に見えて増えてきている感はどうしても否めない。
実際、これらの知識は釣具屋などでは教えてくれるところがほとんどなく、手慣れの知人と同行してしっかりと知識を植え付けてもらうか、もしくは自ら身をもって痛い思いをして経験値を積んでいくことでしか補えないように思われる。

とはいえ知識不足が招く結果として、水難事故、アングラー間でのトラブル、漁師や漁業関係者のトラブルなどがほぼ毎日といっていいほど全国各地で頻発している。
外房の漁港はコロナ禍以降で何か所釣り禁止になっただろう。
毎年通ったギガアジの聖地・愛媛の佐田岬も釣り禁止だらけとなり昨年は足を運ぶこともしなくなった。

このまま釣り業界のリテラシー不足を放置すると20年後には釣りのできる堤防や漁港は無くなるだろう。

 

ちょっと話は逸れてしまったが、今回はショアジギング(ロックショア寄り)における安全装備のお話。
安全な装備で釣りを行うことはアングラーの義務である。
ステラを携えているのにも関わらずライジャケ未着用、Go-Proつけているのにライジャケ未着用、磯でのノースパイク、ジーパンetc・・・
こんな人々が本当に多くなった。
正直このような人たちには釣りをやめて頂きたい
死ぬのは勝手だが漁協やレスキュー、病院、警察に迷惑をかけまくり、ひいてはその場所の釣り禁止、立ち入り禁止を招き、他のしっかりとしたリテラシーあるアングラーから釣り場を奪っていく。そんなことが許されていいはずがないのだ。
釣りをするならしっかりと責任を持ち、安全装備について学習してから釣り場に来ること。知らなかったじゃ済まされない。
安全装備はタックルなんかよりはるかに優先すべきもの、お金をかけるべきものなのだ。

そしてそんな人が近くで釣りをしていると、こちらとしても気が気ではない。
いつか流されるのではないか、危ないからやめろと言うべきではないか、でもトラブりたくないなあ。
こんなことを考えながら釣りなんかできたもんじゃない。
当の本人は周囲からそんな迷惑を掛けている認識や、セット(大波)の危険が迫っていることなどつゆ知らず、気が付いたら事件は起きてしまうのだ。

大分前置きが長くなってしまったが、上記を前提とした正しい知識と安全装備について、少しでも読者の方々に知って頂くことを目的として、兄やん自身が使用している装備を紹介しようと思う。

【装備紹介】

今回の記事はショアジギングにおける基本装備の紹介になるが、兄やんの主戦場である磯での装備を前提とした紹介になる為、堤防でのショアジギングの場合はすこ~しオーバースペック、かもしれない。
磯場は移動が多く足場も悪い為、荷物を最小限にまとめる必要があり、基本的には片手はフリーにしておくことがとても重要。
その為、兄やんのスタイルはライジャケにすべての荷物をまとめ、片手にはロッドを持つだけ。両手に物を抱えながらの移動は推奨しない。

安全装備紹介と言いつつ、磯への持ち物全て紹介することにしますw

*商品詳細については記事の最後にリンクを添付するのでそちらを参照。

 

■ライフジャケット

膨張式ではなく、ベストタイプの着用が非常に好ましい。
ベストタイプのメリット
・寿命が長い(壊れるまで)*膨張式は数年で交換が必要
・浮力が非常に高い
・厚手の為、落水時や転倒時に身体を保護してくれる
・デメリットは高いことくらい。

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釣行後の写真 きったない!w

■磯靴

こちらも言わずもがなの必須アイテム。
ソールの部分はスタンダードなフェルトピンタイプを使用。
フェルトは付着物の少ない岩や乾いた岩にはめっぽう強いが、海苔や泥質には弱くとても滑りやすい。フェルトピンにすることで多少グリップが効くようになる。
そもそも海苔や泥ってどんなタイプのスパイクでも滑る気がする・・・

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Shimano HPより引用

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Shimano HPより引用

■ヘルメット

ホームの房総半島ロックエリアはせり出した崖が多く落石の危険もある為、とりわけ外房エリアでは必須のアイテム。それ以外に滑落時や転倒時に頭部を保護してくれる安心感は非常に心強い。
また、荒波をスイムするシチュエーションも少なくはなく、急なセット(大波)で身体を飛ばされてしまった際にも致命傷を避けることができる。

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リバレイ RBB ロックショアプロテクターⅡ

■ウエットタイツ

スイムを伴う釣行の際はフルウエットスーツが必須となるが、ひざ上くらいまでしか入水しないような場所ではウエットスーツのパンツタイプのものが非常に快適で動きやすい。こちらも転倒時に足を保護してくれる為、磯に強打してしまってもアザができる程度で済んでいる。笑

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AIRFRIC 3mmロングパンツまたはモルゲンスカイのやつ

■レインジャケット

波や水しぶきを浴びながらの釣行が多いロックショアにおいては、アウターはレインジャケットが基本。
ウインドガードの役割も果たすため、防水効果に加えて体温を奪われることを抑制することが目的。

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SHIMANO エクスプローラーレインジャケット

■ネオプレンソックス

2mmタイプや3mmタイプのものが一般的で、足首の保護や保温性の観点で非常に重宝される。

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AIRFRIC もうね、汚いし破れてるw

■キャスティンググローブ

先日の防寒の記事ではセブンイレブンのグリップ手袋を紹介したんだけど、最近氷点下にまで下がることがあったのでいいの買いました。笑
こちらは防寒対策及びキャスティング時の指の保護がメイン。
ただし、岩肌を掴んで移動しなければならないシチュエーションでも大活躍!

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リバレイ RBB タイタニュームグローブ

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上記がロックエリアでのショアジギングにおいて必須/準必須アイテムとなる。
ここからはその他の持ち物について紹介していくことにする。
ライジャケの中身大公開でございます。笑

 

■ライジャケのカラビナに装着

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プライヤー、フィッシュグリップ類

・ペットボトルホルダー 
・プライヤーホルダー 
・スプリットリングオープナー
・プライヤー大
・フィッシュグリップ

これらは使用する際すぐに使用できないと非常に使い勝手が悪くなるのでライジャケのカラビナに装着し露出している。
真ん中のスプリットリングオープナーが非常に使い勝手が良く、なんとスプリットリングの#1~9までに適合している優れモノ!
ライトショアからロックショアまでの番手を網羅している為、ぜひ持っておくことをオススメする。そしてなんといっても非常に使いやすい!!

ちなみにこれらのアイテムはストレスなく自然に取り出しやすい場所に装着しておくことが重要になる為、自身のリールが右ハンドルか左ハンドルか、右利きか左利きかを意識して装着する場所を決めると良いだろう。
(ちなみに兄やんは左ハンドル、魚を掛けた際は右手でロッドを保持する為、フィッシュグリップやプライヤーは左側に装着している。)

■ライジャケポケット(左)

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魚を釣ったら使うものだけを収納

・ストリンガー
・メジャー
・血抜き/脳締め用ナイフ

左ポケットには魚を釣ってから使用するアイテムのみ、必要最小限を収納している。

■ライジャケポケット(右)

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ポケット(大)ルアーボックスも丸ごと入る

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ヒラマサ用ビッグプラグは深型タイプを使用

・ルアーボック

SHIMANOのフローティングベストやAPIAのガネットプラスなんかは明邦の210mmサイズのルアーボックスが丸ごと1個入る設計になっている為、磯場にバッグを持ち込まなくて済むのでロッド1本のみで移動できるのが非常に助かる。
130mm位までのルアーであれば、VS3010シリーズ(205mm x 145mm x40mm)に15個ほど詰め込めるし、深型タイプであれば200mmのプラグを含めて10本ほど磯に持ち込むことができる。キャパとしては十分だと感じている。

 

■ライジャケポケット(後ろ)

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リーダー、リング類、自撮り棒。笑

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溶接リングとスプリットリング。それぞれのサイズを用意。

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超有能。タックルにシュッ!

 

・リーダー
・スプリットリング
・溶接リング
・自撮り三脚
・タックルにシュッ!(塩分中和剤)

自撮り三脚は釣り場についてすぐ取り出すとして、リーダー、リング、中和剤はラインブレイク時や釣行終了時に使用する為、基本的には頻繁に使用しないので背面ポッケに収納している。

 

後は車にクーラーボックスやスパイクケース、着替えケースなんかがあるけど磯場に持ち込むアイテムとしては上記が全てになるかな。あ、あとヘッドライトは要りますね。
他に何か漏れていたらごめんなさいです、はい。
全て包み隠さずに露出してみたので、初めてショアジギングに行かれる方や、これから準備をしようとする方にとっては非常に有益に活用できると思うのでぜひ参考にしてみてもらいたい。

【危険と判断したら近づかない】

上に挙げた装備をフルで着用したとしても十分過ぎるということは決してない。
自然の力の前では人間なんて無力に等しい。
釣り場で立ち位置を決める際も十分に海・波の観察を行い、少しでも危険と判断した場合には決して近づかないことが何よりの安全対策である。
しつこいようだが安全装備は自衛と共に他人への最大の配慮でもあり、それらはタックル以上に慎重に選定すべきものである。

非常に長くなったが、本記事を通して1人でも多くの方々に安全装備の大切さが伝わることを願う。

【製品紹介・リンク】